fuyunohinotegakariの日記

写真をあげたり日記を書いたりしますが、ほとんど泣き言格納庫です。

くだらないこと

最近仕事でかなりくだらないことをやった。やっている最中は全スタッフが真剣だったが、途中で誰かが笑い出したのをきっかけに、すごくくだらないことをやっているな、と(多分その場にいた全員が)気付いた。真剣にやればやるほど面白くて、笑いが絶えない現場になった。

思えば大学生の時は、くだらないことをたくさんやって、楽しかった。リアクションシートをたくさん読んでくれる近世文学の授業で、いかにしれっとボケて読んでもらい、今週読まれたかどうかで競い合ったりとか。喫煙所でいつも一緒になる、変な姿勢でタバコを吸う友達の動きを、ふとした時に真似したりとか。無駄に遠い千葉の友達の実家に泊まりに行って、夜中散歩したりとか。サイゼリヤの注文用のボールペンで、紙ナプキンに似顔絵とか文字とか書いたりとか。何回教えてもらってもできない麻雀とか。家に帰らず私は何をあんなに一生懸命やっていたんだろうか。

あとは、この世に存在しない新しいゲームを作って熱狂していたことが、すごく印象に残っている。どんなことをしていたかほとんど忘れてしまったが、とにかく時間があったので「じゃあさ、〇〇しようよ」と思いついたらそれをやる、というユルさがあった。なかでも「獲得しりとり」は名作だった。普通にしりとりなんだけど、口にしたワードを"獲得"できる、というルールだ。つまり、【しりとり→リボルバー「おぉ」「強い」→バッグ「必要だしね」「無駄ではないね」→グッチ「金持ちじゃん」→駐車場「不労所得!」→海「地球のほとんどだ…」「超えられるものある…?」→…】という感じで、「獲得できたらすごい感じを醸し出せる単語」を挙げていき、合いの手を入れるだけの本当にくだらない遊びだった。その間、タバコをトントントントンと机に落として余った紙の端をキュッとしたりとかするくらい時間が有り余っていた。なんか書いてたら嫌になってきたな。

でも全部「くだらないことがしたい」と思ってやっていたわけではなくて、なんか楽しくてやっていたら結果「くだらね〜な〜」みたいな感じになっていただけだったと思う。

うまく言えないんだけど、なんかその感覚と似てて、仕事をしていて「く、くだらねぇ〜!」と思う瞬間があるとき、その仕事の成果物が結果的に良い感じに着地することが多々ある。

これがなぜなのかはよくわからないが、とにかく「あぁ今真剣に考えているのは、だいぶくだらないことだな」と思うとき、なんとなくいい方向に向かっている感覚がある。

この不思議な現象に、なんとか理由をこじつけてみるとすれば、くだらない、つまり価値のないことを真剣にやっている、という時点で、そこに別の何か新しい価値が発生しているのではないか、とか。しかしこんなありふれたこと、もう誰か偉い人が、きっと言ってるんだと思うけど。

今度からは、もうちょっとくだらない企画も出そうっと。