fuyunohinotegakariの日記

写真をあげたり日記を書いたりしますが、ほとんど泣き言格納庫です。

いつの日にか僕らが心から笑えますように

新卒で入社した会社も早7年。その間に疫病の世界的流行が幾年、鬱で休職後、復職。なんとなくもろもろ乗り越えた感漂う今年の夏。

宴会番長、まさにその輝かしく甘やかな響きをほしいままにする上司より、20代若手+新卒に一斉メール着信。

歓迎会および「コロッケパーティ」が4年ぶりに堂々の完全復活!

文面から滲む「オレ」そして、僅かな悦びを読み取らざるを得ないのは、私の感受性によるものか、否。

堪らずCC先を確認、私の上には産休目前の先輩が只一人。妊婦は「オブザーバーとして参加」と番長の心付けあり。

以上の状況から、自らに期待された役割を忖度。

時はDX。今後社内連絡は極力Slackでと、デジタル推進部によるSlack導入の乱を忘れてしまうには時期尚早! あまりにも担当者が報われない。

アーカイブ化するのもなんかな、と所在なく漂っていた「プチ新年会幹事チーム」を「〇〇部_幹事チーム」にめでたく改名、退社した同期を外し、新卒をイン。

弊社は長らくCCを最低限にするメール文化。その弊害で、個別の事案の引き継ぎに手間取るのが常。

私にできることは過去のメールを遡り、個別に確認してきた事案を洗い出し、「これを機に」と口実をつけ、いの一番に番長へまとめて確認。

するとこのチャンネルに、過ぎる季節に催されてきた数々の宴会メモが、20代の何事にも代え難い貴重な時間を仕事に注ぐ私たちの元に集結!

あとのことは頼んだと一息つくまもなく、今回の一丁目一番地、メインコンテンツ「コロッケ、メンチ、ハムカツ」のサーブシステムを番長にお伺い。

「@番長 コロッケ、半分に切るのなしでいいですか?」感染対策を口実に、送信。

金曜のてっぺん近くにも関わらず即レスあり。「コロッケ、切るのやめましょう」。

しばし、思いを馳せる私を許してくれたまへ。

「コロッケとメンチ、ハムカツ。全部、ナナメ半分に切って」。戸惑いながら手を洗い、訳もわからず包丁を握り、衣と油に侵された日のことを。

この伝統、ないし慣例をひとつ断ち切れた喜びに涙さえあふれんばかり。

この決断の重みを知るは、油にまみれながらコロッケをザクザク入刀してきた同志たちよ。すでに新天地で輝く彼らに、いま届けたい勝訴!

これ以上、私がこの会社でできることは、もうないかもしれない。

パンデミック前、当たり前のように若手が代表して入刀してきたケーキ、フルーツ、コロッケたち。全部、さようなら。二度と復活しませんように、心から愛を込めて祈る。

いつの日が、僕らが心から笑えますように…