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イカサマな新素材

写真をあげたり日記を書いたりします

早く忘れたい/映画二本立て見た

●早く忘れたい。

忘れてしまいたい。それだけ。

 
●「キャロル」と「リリーのすべて
二本立て。どっちも超名作だった。ほんと私は引きが強い。今見るべきものだった。
 
「キャロル」。
自分に自信が全然ない若い女の子テレーズ(結婚秒読みの彼氏がいる)のピュアさ・魅力を、たぶん10歳くらい?年上の女性キャロル(子持ち人妻)が見抜いて、お互いが惹かれあう、みたいな話でした。二人で旅に出るんだけど、なんやかんやあって途中で頓挫し、キャロルはテレーズに別れを告げる。
日常に戻ったキャロルは、すでに崩壊している夫との関係に向き合い、離婚し、娘の親権を諦めて働きに出る。テレーズは、恋人ナシのまま、「キャロル…アイミスユー…アイミスユー…」って泣いたりしながらも、頑張って生きていこうとする。職場を、今までのデパートのおもちゃ売り場からNYタイムズへ移し、めきめきと綺麗に素敵になっていく。
 
キャロルがテレーズに向けた手紙に「あなたは恨むかもしれない、解決を望むかもしれない、でもそれは若いから。ごめんなさい。ゆるしてね。あなたはあなたらしく生きるのよ(大意)」みたいなことを書くんです。これはもう、ここ一ヶ月くらいの自分のテーマであって、ああこのタイミングでこれを……と思いました。あああ〜私が私に言い聞かせていることと同じ〜〜〜と思って、まじで吐きそうになりました。超体調悪かった。
 
最後にキャロルが「よりもどそう」って言いに来るんだけど、テレーズは一度断る。が、「でも、、、やっぱり私は、、、、!」という感じで終わった。
私はもう「これ、女版ヒギンズ?ヒギンズとイライザなの?」って感じだった。マイ・フェア・レディピグマリオンもちゃんとした話の内容知らないけど。見なきゃ読まなきゃ。
 
 
はじめて性転換手術を受けた人と、その奥さんの話。ふたりとも画家。
夫のアイナーは風景画家。生まれ育った村を描いててめっちゃ評価されてる。奥さんのゲルダは「うまいけど、早くきみにぴったりの題材が見つかるといいね」みたいな感じでいまいちぱっとしない。
アイナーが女の格好をしてリリーとして生きるようになっていくのを、そばで泣いたり笑ったり怒ったりしながら一緒にいるゲルダに感情移入した。
ゲルダが「私はアイナーと結婚したんだ、リリーじゃない。アイナーに会いたい。せめて努力して。個展やるときくらい夫としてパーティに出てよ。」みたいなことを言って泣くんだけど、リリーはもう、アイナーとして生きることが無理になっちゃってる。だから、一刻もはやくアイナーとしての人生を殺してしまいたい、みたいな感じで、めっちゃくちゃ悲しい顔をするんですよ! その悲しい顔が、当時のかれしの顔とめっちゃかぶって泣きました。日曜のお昼ごろこっそりと家を抜けだそうとするかれしに「えっどこいくの?!せっかく泊まりにきたのに!こっそり行くのだけはやめて!ってか予定があるなら先に言ってよ!そしたら来なかったのに!」とまくしたてていた自分とかぶった。彼は自分が思うように自分らしく生きたいのに、私がそれに対してヤダヤダと駄々をこねることが、多々あったわけです。そのときの悲しい顔……てかそもそも似てるんだよ役者さんの表情が……。
 
んでゲルダゲルダでさ、初の個展がさ、リリーを描いたものなんだよね。リリーをモデルに描いた絵がめちゃくちゃ大ヒット。つらい。表現者として、やっと見つけた自分だけの題材が、リリー。もう、そういうもんなんだ、と思った。人生って複雑だよな。めっちゃ泣いた。
 
二本とも、生きていく上でどうしても抱えざるを得ないさみしさとか、どうやって心を解放していくかとか、そういう話だった。
 
アイナーが、もともと自分自身に抱いていた「自分は何者なんだ」っていう違和感を少しずつ解消していく過程とかほんとに見てて「あ〜〜〜〜〜〜」って感じだった。私も、自分自身に感じてる「ほんとはこうじゃないんだけどなあ、じゃあなんだろうなあ」っていう違和感があって、それを解きほぐしていく作業を今一生懸命して仕事探しをしているので、タイムリーだなあと……
身体と頭と心に染み付いてる「こうあるべき」行動パターンが、本来の自分らしさとずれてるからこんなにモヤモヤしてるんだなと改めてわかった。
 
以上書きなぐり雑感。雑。
二本立てが腰にきたの初めてで、つらかった。気持ち的にも、からだ的にも。