イカサマな新素材

写真をあげたり日記を書いたりします

かれぴっぴ

かれぴっぴの家に泊まりに行ったり、かれぴっぴの家で課題をやったり、家にいなくてもいいときにかれぴっぴの家で過ごせるように、大学とうちの間の少し広い家にかれぴっぴが引っ越してくれた。去年の夏。
それで、かれぴっぴの家で過ごしてると、ごく稀に「遊んでくるから」と突然出て行ってしまうことがある(地下アイドルのイベントに行ったり、友達と約束があったり、さまざま)。
あるいは、かれぴっぴの家に一緒に帰る途中「課題やってるなら飲みに行こうかな」と示唆してくることがあった。
そうすると、わたしはどうしようもない淋しさでいっぱいになり、泣きたくなる。
一緒にいられるんだーと思ってたのに、、、とかなしくなる。

行かないで〜〜って言うと、彼氏は本当に辛い顔をして、行かない。
それも申し訳ないし。彼氏の行動を制限するのは悪いなって思う。
こんなにわたしばっかり好きなんだなあ、不恰好だな、と情けなく悔しくなる気持ちも少なくない。好きの表現の仕方が違うのかもしんないけど…
こないだは、友達と遊びに行くから〜〜と出かける準備をし始めて、その約束はわたしも知ってたから、「どこいくのー?」と言ったら「それも言わなきゃだめなの?」とかなり嫌そうな顔をしていた。それもダメなのか…と思った。わたしは家から遊びに出るときお母さんに「大学?バイト?」とか「どこで遊ぶの?」とか「何時くらいに帰ってくるの?」とか未だに聞かれるし、言うのめんどいなって思うときもあるけど、でもそれをこちらが明らかにすることは一緒にいる人への思いやりだと思う。もし出先で何かあったらと思うと確認しておきたいし、あのへんにいくのかとわかってるのとわかってないのでは何かがやっぱり違うと思う。
そういうことの感覚が彼氏とは違うんだなと思う。
娘としてお母さんやお父さんから心配されたり大切にされたりしたことを、彼氏や夫にそのままやるとウザがられるんだなと。男の子はほっとかれて育つと聞くけど、こういうことなんだなって。

こないだ男の子が言ってた。「◯◯しないでって彼女から言われたことは、破ると背徳感があって気持ちがいいものだ。だから、むしろ何も言わずにドンと構えていた方が男は戻ってくる」という趣旨のことだった。
確かにそうだと思う。本当に。そして、それは男と女どっちも同じだと思う。
かといって少しも束縛されないと「好きじゃないの…?」ってなる気持ちになることも否めない。本当に難しい。
家族みたいな相手でも、思ってること全部言っちゃいけないんだなって思う。
束縛されなくて好きじゃないのかと不安になっても、「好きじゃないの…?」って聞いたら、まあ聞き方にもよるけど、ウザがられるんじゃないかなと思う。うまく甘えて言えたら可愛いと思うけど、好きじゃないのかと不安になってるときの女はウザイだろう。めんどくさいだろう。それはとてもよくわかる。

彼氏がわたしの知らない女の子と関わったりしているように、わたしだって彼氏の知らない男の子とご飯食べたり、お酒を飲んだり、授業を受けたりしている。それを彼氏がどう思っているかわからないけど、いちいち全部伝えてたら相手も疲れるから、全部はもちろん言わない。これは彼氏に聞いてほしいなってことがあったら話すけど、そうするとまた変な表情になってるから、どうしたらいいのかわからなくなる。
たぶんこういう言い方彼氏はしないと思うけど、男の子と遊ぶなって言われたら、ちょっと困る。わたしは女友達と同じくらい男の友達がいるから、彼らと交流がなくなるとぐっと日常が狭くなる。そういう感覚も実は本当によくわかる。
わたしがいつも全力で彼氏に全て捧げているわけではないこと。そして、べつにわたしだって彼氏に全力で全て何もかも捧げてほしいわけじゃないってこと。
小沢健二の「戦場のボーイズライフ」という歌に
「勇気を出して歩かなくちゃ
上を向いて胸を張って
心すっかり捧げなきゃ
いつも思いっきり伝えてなくちゃ
暗闇の中挑戦は続く 勝つと信じたい今は!
ってことばがあるけど、こういうことが美しい瞬間ってのは絶対にある。でも、うまく言えないけど、勝つと信じたい今は!という気持ちじゃないときでも全力で何もかも捧げたり伝えたりしていると、ふたりとも疲れてしまう。
他人同士が長く暮らしていくこと、暮らしながら何かを育てること。関係がそういう段階に入ると、また新たな付き合い方があると思う。
緩やかにお互いを大切に思いあうこと。
自分のことも自分で大切にすること。
それは決して「心すっかり捧げなきゃ」と反発しないはずだ。共存できる。
心の捧げあい方と、その伝え方。そこに誠意をこめて間違いなく丁寧にやること。それが「思いっきり」やれてるかどうか。
それさえ押さえていれば、ある程度お互い自由に過ごしていても大丈夫だとおもう。
理想論かもしれないけど。

わたしの大好きな人は本当に不器用で極端で優しくて素敵ないい人なんだとおもう。
そんなに極端でなくても生きられたらいいのに、とおもう。
でもそれができないんだよね。それを支えていけるかどうか、わたしにはほんとはそんなに自信がない。
でも、彼といるとこの人と出会うために生まれてきたんだなって感じることが圧倒的に多い。
だから、障害がいくつあったとしても、頑張って乗り越えていこうって思える世界でたった一人の男の子なんだなっておもう。男の子ってトシじゃないけど…でも、わたしにとっては大好きな男の子なんだよな。お兄さんでもあって、先生でもあって、お父さんやお母さんでもあるけど、弟のときもある。友達みたいなときもある。そういう恋人。
だから、安心して、仲良くしてくれたらいいのにな。と思う。
彼氏はモテるし、彼氏自身も人が好きなんだと思う。だから、私とのことより大事なものがすごくたくさんあるんじゃないかなって思うことがある。仲良くなったばかりのころ、「あなただけを大切にすることはできない」的なことを言われて、怒れなかった。いまだったら、そんなこと言うなよ!って言えるけど、昔は信者的な感じで好きだったから、そういうもんなのかーと思ってひとりで悲しかった。
そういうちっちゃないろんなことが積み重なって、不安がある。その不安はもうどのくらい大きいのかわからなくて、どうしたらいいのかわからない。
これが一生続くのはちょっとたえられないから、なんとかしたいんだけど、結局疲れて彼に頼って甘えて堂堂巡りなんだよね。