イカサマな新素材

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本を読まなくなった理由

 前回の「最近読んだ本」で『あまからカルテット』を挙げました。柚木麻子さんの小説です。

 友達っていいな、素直っていいな、偶然の力って強いな、久々に読んだ小説がこれでよかったな、とかなり気持ちのいい感想を抱いたので、柚木さんの『終点のあの子』をまたKindleで買って読みました。

 もともと妹が高校の読書感想文の課題で『終点のあの子』を読み、母が読み、母が柚木麻子にハマり『あまからカルテット』を読み、わたしに勧めてきたのでした。

 『終点のあの子』はあっという間に読み終わりました。でも、あまりにも生々しくて疲弊しました。オムニバス形式で何人かの高校生の女の子たちの話がいくつかはいっているのですが、どの女の子たちにも少しずつ「あーわかる」と思ってつらいきもちになりました。でてくる景色も自分の高校生活と少しかぶっていて、余計ウワーとなりました。あのー、『ハチミツとクローバー』にでてくる「青春スーツ」というやつです、必死で脱ぎ捨てたはずの青春スーツを俺の前にちらつかせないでくれ!というやつです。

 すごい作家さんなんだなーと思いました。。。作品自体は本当にすばらしくて……あの時期の女の子の自意識が非常にみずみずしく書いてあって、救われる思いすらしました。柚木先生は何も悪くないのですが、しかし、なんかひっぱられてしまってとても鬱屈した気持ちになりました。高校生のときに読みたかった…。

 

 それでこの陰鬱な読後感の中で考えたのは「自分がなぜ読書をしなくなったのか」ということでした。

 小学生のときは結構本を読む子どもでした。でも、気がついたらパッタリと読まなくなっていました。インターネットというお手軽でたのしい読み物の海を知り、ジャニーズという熱狂的な趣味を手に入れ、本なんか読んでいられなくなったのだと思います。

 というのが一番の読書をしなくなった理由です。

 もうひとつは、読後感に支配されやすい精神の不安定さだなと思いました。

 おもしろい本を読み終わったらしばらく「あーおもしろかったなーよんでよかったーー!」という気持ちでいるのですが、つらい本やこわい本を読むと本当にへこみます。しばらくへこみます。淋しくなって何も出来なくなり、この気持ちを忘れるために新しく本を読みます。

 そんなことを繰り返すうちに、こわい本ばっかり読んでめんどくさくなったんだったなと思いました。

 たしか、あさのあつこさんの『No.6』を最後に、全然読書をしなくなったのを思い出しました。たしか小学校高学年です。こわかったんだよねー。難しかったし。あんまり楽しめなかったしとにかくなんかこわかった。

 魔女の宅急便でも読んでいればよかったのにねえ……。

 とはいえ、何か読みたい気持ちはあるので、もらったけど難しくて読めてない、小説ではない本を持ち歩いて読んでます。でも、今よんでもやっぱり難しいのと、眼が乾くのとであんまり進みません。

 

 

 

終点のあの子 (文春文庫)

終点のあの子 (文春文庫)